角花生 かくはないけ

工芸技術 陶芸 / 昭和以降

  • 伊勢﨑淳  (1936~)
  • いせざき じゅん
  • 平成19 / 2007
  • 焼締陶器(備前焼)
  • 高55.0 30.5×18.0
  • 1口
  • 文化庁分室(東京都台東区上野公園13-9)
  • 国(文化庁)

 備前焼は、現在の岡山県備前市伊部を中心に発展してきた陶芸で、中世に栄え、最盛期の桃山時代には豪放で雅趣に富んだ茶陶の名品を数多く生み出した。備前焼は、土そのものの味わいと窯変による効果を活かした独特の芸術性を備えた陶芸である。
 本作品は、板づくりの後、叩き道具で叩きながら上部、側面を成形し、足部等には鋭くカットを入れて、鋭角的なフォルムとしている。焼成は穴窯による酸化焼成であるが、所々に白場を配するなどして、全体に窯変による明るく豊かな表情を創り出している。力強く、迫力を持つ作者独特の造形感覚を示す作品である。

角花生 かくはないけ
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