龍笛「朝戸出」(袋共)
りゅうてき めいあさどで (ふくろとも)
工芸品 漆工 / 江戸
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江戸時代後期 / 19世紀前半
- 竹製樺巻 透漆塗、内部朱塗り
- 全長40.0cm 首径2.0cm 尾径1.8cm
- 1管
- 佐賀県佐賀市松原2丁目5-22
- 公益財団法人鍋島報效会
横笛である龍笛は、おもに唐楽の演奏に用いられる。主旋律を受けもつ篳篥に比べ、はるかに広い音域をもつ龍笛は、旋律に彩りを添え装飾的な奏法も多くみられる。本品は節部に金平蒔絵で「朝戸出」の銘をもつ。添付の短冊には「朝戸出といへる笛 / 鴬の竹にきなきしいにしへも おもひやらるる春の朝戸出 公燕」と詠まれ、外箱の蓋裏にも同じ歌を金蒔絵であらわす。「朝戸出」とは、一夜明けて女のもとを去ること。
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