紺紙金銀泥法華経宝塔曼荼羅図

絵画 / 鎌倉

  • 鎌倉
  • 8幅
  • 重文指定年月日:19770611
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 立本寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

宝塔曼荼羅は、造塔、写経、経解説の三功徳業を兼行するものとして制作され、本図は、法華経八巻を八幅仕立てにし、一巻を一幅にあて描いたものである。法華経の経文を金字で宝塔の形に表わし、その周囲に経典の大意を描きめぐらすが、その経絵は中尊寺経をはじめとする平安時代以来の伝統的な金銀泥絵の精緻な技巧を伝える。制作の時期はその描写様式や金字の書体よりみて鎌倉時代十三世紀前半頃と考えられるが、法華経絵の集大成としてまた数少ない宝塔曼荼羅の一本として珍重される。なお本図は、表装裏面に貼付されている康安二年(一三六二)の修覆銘により法隆寺北室に伝来したことが知られる。

紺紙金銀泥法華経宝塔曼荼羅図

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