法花花鳥文大壺 ほうかかちょうもんだいこ

工芸品 / 

  • 大阪府
  • 灰白色の素土で、底縁は露胎。やや開いた口頸を付し、ずんぐりとした大形の壺。下方岩頭にくだける波頭を配し、胴部には牡丹と梅樹に宿る双叭々鳥、木犀と木蓮に宿る双鸚鵡を、その間に蝶、菊、笹などを散らす。肩部には如意頭文と胎葉蓮弁文帯を、頸部には飛雲文をめぐらす。文様は盛り上げ凸線で、白、碧青、藍、紫、黄釉を流し、地は濃藍色である。内部は縁と頸部を碧青、胴と底裏には緑釉を施す。
  • 高44.5 口径23.6 胴径40.0 (㎝)
  • 1口
  • 大阪市立東洋陶磁美術館 大阪府大阪市北区中之島1-1-26
  • 重文指定年月日:19720530
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 大阪市
  • 国宝・重要文化財(美術品)

法花は中国明時代(十五・六世紀)に盛行した代表的陶芸技法の一つで、文様の輪郭線を凸線で盛り上げて釉を流す七宝様の特異な技法である。この大壺は牡丹・梅と木犀などにとまる叭々鳥【ははどり】・鸚鵡【おうむ】の各つがいを配したもので藍色の釉が殊に美しい。よく法花の技法を生かし最も優れた大作で他に例をみない。

法花花鳥文大壺

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