工芸品 / 平安
- 島根県
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平安
- 檜の薄い剥ぎ板二十五枚を骨にし、要を白糸で綴じた檜扇で、青、緑、朱、墨の岩絵具で、表には流水に菖蒲の生えた野辺に、松樹の上を飛遊する群鶴を、裏には萩、楓、桜を画面一杯に散らし、その間にたわむれて飛ぶ蝶を、いずれもあざやかな色調で描く。
- 骨長30.0 末幅3.2 本幅1.8 (㎝)
- 1合
- 島根県立古代出雲歴史博物館 島根県出雲市大社町杵築東99-4
- 重文指定年月日:19660611
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 佐太神社
- 国宝・重要文化財(美術品)
本檜扇は、付立描法による流水・松樹の表現や花叢の優雅な図様配置に、平安時代独特の自然描写における瀟洒な特徴が表れている。また、空間を村濃に彩った配色には格調高い優雅な趣がある。平安時代の稀有な優品である。