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虎関師錬(一二七八~一三四六)は鎌倉時代後期の僧侶で、五山文学の先駆者とも称され、元亨釈書【げんこうしやくしょ】の著書としても名高い。この字号は法嗣檀溪心凉【しんりょう】(一三〇二~一三七四)に与えたもので黄山谷【おうざんこく】風の筆勢横溢した二大字である。心凉は因州の人、伊勢正法寺開山となり、東福寺三十三世を嗣席した。この字号に関して『済比集』巻第五、偈賛の中に「檀溪」と題する七言偈【げ】を収めている。
大智墨蹟〈東谷明光除夜偈/〉
虎関師錬像
虎関師錬筆消息〈六月十八日/檀溪心涼宛〉
虎関師錬