歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 鎌倉
『金葉集』(十巻)は、源俊頼が白河天皇の勅命をうけて撰上した勅撰和歌集で、勅撰に至るまで、初度本、二奏本、三奏本と三度編纂された。この国学院本は、その二奏本の鎌倉時代古写本で、厚手の斐紙に雲母をひいた料紙の綴葉装冊子本。上帖には巻第一から巻第五まで、下帖には巻第六から巻第十を収めて本文は完存している。本文中には勘物、注記等が著しく、その内容は『金葉集』研究上に注目される。本文書風から鎌倉時代中期の書写と認められ、『金葉集』の現存最古写本として国文学史上に価値が高い。
金葉和歌集(二奏本)
後拾遺和歌抄〈上下/〉
拾遺和歌集〈上(寂恵本)/〉