歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 平安
萠葱【もえぎ】色の絹地に書かれた唐詞の断簡で、現存十一行。始め十行に唐の鄭拠の七言詩が行・草体で書かれている。鄭拠の一首は「全唐詩話」巻三に収録されているが、本文を比較するに字句の異同が著しく、流布本の誤りを正すところが多い。本幅の書風は小野道風筆三体白氏詩巻(国宝・正木美術館蔵)等と相似し、豊潤な筆法は道風の書の特色をよく表わしている。
唐詩断簡(絹地切)
小野道風筆
屏風土代〈小野道風筆/〉
小野道風
彩牋墨書古今集第十四断簡〈(本阿弥切)/(いつはりの)〉色紙墨書道済集断簡〈(紙撚切)/(まかきの)〉紙本墨書家集断簡〈(針切)/(わかために)〉