円覚寺文書(三百八十六通) えんがくじもんじょ

歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 鎌倉 南北朝 室町 安土・桃山

  • 鎌倉~桃山
  • 19巻、55幅、1冊266通
  • 重文指定年月日:19850606
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 円覚寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

 鎌倉五山の一つ、円覚寺に伝来した古文書で、円覚寺が創建された弘安五年(一二八二)以降、桃山時代に至る三百六十六通を存し、時代別内訳では南北朝時代のものが最も多い。
 文書中、草創期の主なものでは、円覚寺を将軍家祈祷所とする旨を示した弘安六年七月十六日関東下知状以下、無学祖元、高峰顕日の諡号を後光厳天皇自らが書き送った後光厳天皇宸筆勅書など歴代住持に関するものや、仏事の詳細を記録した元亨三年(一三二三)北条貞時十三年忌供養記が含まれている。また、中世禅宗寺院のあり方を示す嘉暦二年(一三二七)十月一日崇鑑(北条高時)円覚寺制符条書などの規式類がまとまっているほか、尾張富田荘をはじめとする寺領関係の文書が多く残されていて注目される。
 本文書は、中世における禅宗寺院の制度、経済を具体的に明らかにする関東寺院文書の代表的遺品である。

円覚寺文書(三百八十六通)

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