谷地の舞楽 やちのぶがく

民俗 無形民俗文化財

  • 選定年月日:19720805
    保護団体名:谷地の舞楽保存会
  • 記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財

 この芸能は、山形県西村山郡河北町谷地に伝承されるもので、別に林家舞楽とも呼ばれるように、谷地八幡宮の神職林家において一子相伝されてきたものであり、現在は谷地八幡宮・慈恩寺などにおいて行なわれる(五月八日、九月十四日、十五日)。天王寺系の舞楽が地方民間化されたものとして芸能史的に貴重である。
 演目には振鉾・三台・散手、それに安摩・二の舞など特色ある曲を伝えている点は地方色の濃いものである。舞は林家が中心であるが、それに還城楽・抜頭を舞う二人の稚児と、太平楽の四人の舞手が加わる。
 門外不出の芸統は、林家の嗣子が十三歳になると初めて振鉾をつとめるなどして保持されている。

谷地の舞楽

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