明日の稚児舞 あけびのちごまい

民俗 無形民俗文化財

  • 選定年月日:19720805
    保護団体名:明日稚児舞保存会
  • 記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財

 この芸能は、富山県下新川郡宇奈月町明日【あけび】の真言宗法福寺の観音会のおり(四月十八日)に演じられるもので、北陸方面の仏寺における稚児舞はその類例も少なく、地方的流派的に特色の濃いものである。また舞楽の地方民間化し、さらに稚児のたずさわる点は芸能史的にも貴重である。
 演目は、矛の舞、太平楽、臨河楽・万歳楽・千秋楽の五曲からなる。
 舞人は十歳から十四歳までの男児(大稚児・小稚児各二人)で、矛の舞のほかは四人で舞う。
 稚児は、法会当日、僧衆とともに本堂に参拝するが、肩車で舞台入りする慣習を持っているなど、民俗的にも特色のあるものである。

明日の稚児舞

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