焼ノ峠古墳 やけのとうげこふん

史跡 古墳

  • 福岡県
  • 朝倉郡筑前町
  • 指定年月日:19750213
    管理団体名:
  • 史跡名勝天然記念物

S50-1-010焼ノ峠古墳.txt: 筑後平野の北西部、夜須町の南に小高い独立丘陵の城山がある。焼ノ峠古墳は、この城山から北にのびる尾根上にある前方後方墳で、前方部を南々東に向けている。
 墳丘は、全長約40.5メートル、後方部は一辺23.5メートル、高さ約4.5メートル、前方部は長さ17メートル、幅12メートル、高さ約2メートル、くびれ部分の幅は約8.5メートルをはかり、幅約2メートルの濠がめぐっている。後方部は2段築成で、地山を削り出した1段目の上に土盛りして2段目としている。前方部は現状では地山を削り出した状況を呈している。
 古墳の主体部は、後方部中央に墓壙を確認しているが、未発掘である。出土遺物としては、くびれ部東側の周濠付近から古式の土師器が検出されている。この土師器および立地などからみて古墳時代前期に属する古墳とみられる。
 この古墳は九州に存在する数少ない前方後方墳のうちで最大のものであり、九州における古墳時代の推移を知るうえで欠くことのできない重要なものである。

焼ノ峠古墳

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