蓮唐草螺鈿蝶形三足卓
はすからくさらでんちょうがたみつあししょく
工芸品 / 鎌倉
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鎌倉
- 蝶形の甲板で縁周りは前を花先に、後ろを入花先につくり、左右両端と花先の三か所に細い鷺足をつける。甲板の下に框と束をはめて、足間を大間に分け格挟間を透かし、各足に雲形の持送をつけて下框を支えている。総体を黒漆塗地とし、甲板、框の縁、足の各面に蝶を配した宝相華唐草文螺鈿を装し、要所に金銅八双金具と覆輪を打ち、足先には魚子地唐草文毛彫の沓金物を付す。
- 高45.5 甲板長38.5 幅21.3 框間高46.5 足間開46.5 (㎝)
- 1脚
- 重文指定年月日:19590627
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 天野山金剛寺
- 国宝・重要文化財(美術品)
特異な蝶形で仏具を置く前机である。この形の卓は鎌倉時代の絵巻物などには散見されるが、現存するものは極めて少ない。巧緻を極めた華奢な姿で、螺鈿の意匠も優雅である。