青磁鳳凰耳花生 せいじほうおうみみはないけ

工芸品 / 

  • 大阪府
  • 南宋
  • 素地は僅かに鉄分のある灰白色磁胎で、粉青色の青磁釉がむらなく全面に厚くかかり、底裏台付きは露胎で鉄褐色を呈する。胴には轆轤目が強く立つ。円筒形の胴に細長い頸がつき、口部は鐔状に開く。頸部左右に鳳凰形の耳をつける。
  • 総高29.2 口径10.3 胴径13.1 底径10.3 耳長8.0 耳出(右)2.9 (左)2.8 ㎝
  • 1口
  • 大阪市立東洋陶磁美術館 大阪府大阪市北区中之島1-1-26
  • 重文指定年月日:19680425
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 大阪市
  • 国宝・重要文化財(美術品)

桃山時代以来、砧青磁と呼ばれてきたもののなかで、形姿、色調ともに端麗で格調の高いものに鳳凰耳花生がある。南宋に中国浙江省の竜泉窯で焼かれたものといわれ、わが国にあるものは、そのほとんどが伝世品である。
 青磁鳳凰耳花生の代表作には、国宝の「万声」を始め、重要文化財の「千声」などがあるが、この花生も、伝世の優品の一つとして重要美術品の認定を受けていた。形姿はよく整い、青磁の発色の美しさには奥行があり、同種のものの中にあって最もすぐれたものの一つで、国宝「万声」にも劣らない。

青磁鳳凰耳花生

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