熊野那智神社懸仏 くまのなちじんじゃかけぼとけ

工芸品 / 平安 鎌倉

  • 平安~鎌倉
  • 37面
  • 重文指定年月日:19740608
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 熊野那智神社
  • 国宝・重要文化財(美術品)

 当社は仙台市の南郊外にあって、紀州の熊野三山を勧請したところの一つである。
 これらの懸仏及び鏡は明治三十一年当社の本殿と拝殿の間、石の間の下から発見され、平安時代から鎌倉時代にかけてのもので、それらは銅鏡板に聖観音坐像を配した懸仏を主にして、鋳銅・圧出【へしだし】・毛彫りなどの技法で大小各種に及んでいる。そこに地域性の強い表現がみられ、また中世の懸仏が多量に伝存していることは貴重であり、東北地方における熊野信仰の実態を示すものとして価値が高い。

熊野那智神社懸仏

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