信楽大壺 しがらきおおつぼ

室町

  • 滋賀県・信楽窯
  • 室町時代 / 15世紀
  • 自然釉焼締陶製
  • H-51 D-38

外反する口づくりで、口縁をひねり返して丸く丁寧に仕上げている。典型的な長胴形の壼である。素地は長珪石を多く含んだ土で、全体によく焼き締まっている。火表は降りかかった灰が大きく焦げとなり、その周囲が熔けて鮮緑色の自然釉となって流れ落ちている。火裏側は赤褐色の光沢のある器肌を呈し、長石粒の噴き出しも多い。胴部にはひっつきもあり、焦げ、自然釉、火色と、信楽らしい豪快な景色となっている。

信楽大壺 しがらきおおつぼ
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