歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 平安
この高山寺文書は、もと高山寺経蔵の聖教【しようぎよう】の紙背文書として伝来し、明治の始めに巷間に出たもので、三十五通を存する。文書はいずれも平安後期のもので、うち四通に承安・養和・元暦の年紀がある。書状・請文類はいずれも自筆で、中には平親宗・同光盛・同清房・藤原成家、或は文章博士藤原光範、丹後守藤原長経、少納言藤原惟基などの筆蹟を含んでいる。特に左衛門少尉源義経の書状は従前宝簡集所収文書がその唯一と考えられていた義経の筆蹟に新たな遺例を加えたものとして注目される。
武家手鑑(百五十通)
高山寺典籍文書類
中右記部類巻第十九