朧銀柳汀文花器 ろうぎんりゅうていもんかき

工芸技術 金工 / 昭和以降

  • 鹿島一谷  (1898~1996)
  • かしま いっこく
  • 昭和55 / 1980
  • 彫金
  • 1口
  • 文化庁分室(東京都台東区上野公園13-9)
  • 国(文化庁)

 水辺に立つ柳の木のしなやかな姿を、清々しい水の流れに重ねるように花器の意匠に取り入れた作品。この一つの作品の中に、様々な彫金の技法が盛り込まれている。柳の幹の部分は切嵌象嵌、葉の部分は本象嵌、波文様は布目象嵌で表現され、その他にも要所要所に銷象嵌や研出象嵌が用いられている。作者の高い技量によって、彫金技法の表現力の幅広さと可能性を見る人に伝える佳作である。昭和54年度文化庁工芸技術記録映画「彫金‐鹿島一谷のわざ‐」の対象作品である。

朧銀柳汀文花器 ろうぎんりゅうていもんかき
ページトップへ