細川紙 大判 ほそかわし おおばん

工芸技術 その他 / 昭和以降

  • 細川紙技術者協会
  • ほそかわしぎじゅつしゃきょうかい
  • 平成12 / 2000
  • 30.0×42.7
  • 1束(100枚)
  • 文化庁分室(東京都台東区上野公園13-9)
  • 平成14年度収蔵
  • 国(文化庁)

 細川紙は、現在の埼玉県小川町・東秩父村に伝承される楮(こうぞ)和紙の製作技術である。江戸時代に、紀州高野山麓の細川村で漉かれた細川奉書の製作技術が、大消費地江戸に近い武州男衾・比企・秩父3郡に伝えられ、盛んになった。紙の繊維はやや粗いが強靱で、明治時代頃には土地台帳、大福帳など諸帳簿用紙として用いられた。現在の用途は和本用紙、たとう紙、版画用紙等。細川紙の規格は、大きさ及び1、000枚単位での重さによるもので、二×三判では三貫目、四貫目、五貫目等の種類がある。大判は、大正初期頃までの細川紙の標準的な大きさ(1尺×1尺4寸)であり、ほかに中判(9寸8尺×1尺3寸6分)、小判(9寸6分×1尺3寸2分)等の規格があった。

細川紙 大判 ほそかわし おおばん
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