太刀 銘 備前国住雲次 たち びぜんのくにじゅううんじ

工芸品 金工 / 鎌倉

  • 日本
  • 鎌倉時代
  • 長69.1㎝ 反2.8㎝
  • 一口
  • 東京都港区南青山6-5-143
  • 根津美術館
  • 重要美術品

反りの堂々とした姿の良い太刀である。鍛え肌は板目がよく詰み、地沸がついて乱れ映りが立っている。刃文は直刃調に小互の目交じりで足や葉がよく入り、匂い勝ちに小沸がついている。
雲次は備前国宇甘荘に住した雲生の子である。その作には、正和4年(1315)、文保2年(1318)、建武2年(1335)の年紀銘があるが、この太刀の銘は文保2年のものに近似する。山城もののような輪反りの姿、乱れうつりが黒い地斑となって、点々とあらわれているところが、この一派の特色を示している。

太刀  銘 備前国住雲次 たち びぜんのくにじゅううんじ

ページトップへ