有職織物

工芸技術 染織

  • 指定年月日:19990621
  • 重要無形文化財

有職織物の技術は、奈良時代に唐より伝わり、平安時代以降和様化したものである。
 それは、主として宮廷を中心とした公卿階級の間に用いられた錦、綾、浮織物、二陪【ふたえ】織物、紗等を含む技術である。抑えられた色数、織物の特色を示して繰り返される単位文様は、品格の高い、清潔な美を作り出す。この技術は、幾多の曲折を経ながら、宮廷の儀式用服飾・神宮式服・神宝等により伝えられ、今日に至っている。
 戦後、社会情勢の推移や、経済事情の変化により、しだいにその用途を失いつつあるとはいえ、有職織物は、わが国の織物美の原点といえるものであり、わが国染織史上きわめて重要な工芸技術である。

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