琉球舞踊 りゅうきゅうぶよう

伝統芸能 その他

  • 指定年月日:20090902
  • 重要無形文化財

 琉球舞踊は、沖縄の歴史と伝統の中で芸術的に洗練された特色ある舞踊である。琉球国で大成した琉球古典音楽による古典舞踊と、明治以降に庶民の風俗や民謡を取り入れて創作された雑踊に大別される。
 古典舞踊は、琉球国で冊封使を歓待するため創作され王府の庇護のもと芸術的に洗練された。歌三線を中心とする琉球古典音楽を伴奏に踊られ、役柄の性別や年齢により「老人踊」「若衆踊」「女踊」「二才踊」に区分される。古典舞踊の中心は、女性の情念を抑制された所作で豊かに表現する女踊で、足の運び、構え、腰の使い方、視線の動きや顔の向け方、手や指の所作などに独特の技法がある。
 一方、雑踊は、古典舞踊の技法をもとに明治以降創作された。軽快な沖縄の民謡を伴奏として、庶民的な素材の衣裳を使い、庶民の活力や生き生きとした感情を表現する。

琉球舞踊

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