琉球古典音楽 りゅうきゅうこてんおんがく

伝統芸能 音楽

  • 指定年月日:20000606
  • 重要無形文化財

 琉球古典音楽は、かつて琉球王朝の士族たちが中心になって継承し、現在に伝承されている伝統音楽である。これらは、一四世紀末から一五世紀に中国から伝わったとされる三線【さんしん】と密接に関わって発展し、後には箏【こと】や笛、胡弓【こきゅう】、太鼓なども伴奏楽器に加えて展開した。特に三線は、弾きながら歌うもので、あわせて「歌【うた】・三線」とも呼ばれ、琉球古典音楽の中心となっている。
 琉球古典音楽は、一七世紀に湛水親方【たんすいうえーかた】がそれまでの優れた技法をまとめて洗練させ、一八世紀に屋嘉比朝寄【やがびちょうき】が伝統を磨き上げ、さらに安冨祖正元【あふそせいげん】と野村安趙【のむらあんちょう】は、それぞれ現在につながる安冨祖流と野村流を確立し、現在に伝統を継承している。
 このように豊富な内容と多様な音楽的特色をもった琉球古典音楽は、組踊【くみおどり】や琉球舞踊などに欠くことができないもので、歴史上、芸術上価値が高く、また地方的特色も顕著で、特に重要なものである。

琉球古典音楽

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