工芸品 / 鎌倉
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鎌倉
- 共に木製、やや長方形隅丸の箱。口縁、下框に金銅覆輪をかけ、四隅に八双金具をつける。(一)には金銅蓋懸りを付ける。
側面は総体沃懸地に螺鈿で宝相華唐草と飛鳥を表し、花芯には孔雀石、水晶、ガラス小玉を嵌入する。長側面には、上部に二、下部に四、短側面には上部に二、下部に三個の金銅覆輪を懸けた格挟間を透かす。
- (一) 縦32.8 横28.9 高10.8
(二) 縦31.1 横26.8 高8.6 (㎝)
- 一双
- 重文指定年月日:19780615
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 醍醐寺
- 国宝・重要文化財(美術品)
沃懸地螺鈿は平安時代後期よりその例を見るが、この説相箱は、宝相華文の螺鈿に瑠璃や孔雀石・水晶などを嵌装するなど、よくその趣を伝えている。沃懸地螺鈿の説相箱は他に見られず、また仏具の中でもその例は少なく貴重である。