彫刻 能楽 / 江戸
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江戸前期・17世紀
- 縦20.9 幅15.7 高8.9
- 1面
- 渋谷区千駄ヶ谷4-18-1 国立能楽堂
- 収蔵品番号 NM67
- 未指定
「小尉」の面は、元来神が姿を変えて人間界に現れた時の仮の相貌であるため、美しく清らかで侵し難い気品が必要とされる。全体にかっちりとして端正な印象を与えている。面裏には、「天下一友閑」の焼印を捺してその窪みに緑青を差す。
「古/小尉/上品」と墨書のある付札が附属する。「紅地麻葉繋花車模様縫箔」(国立能楽堂蔵)とともに伝わったとされ、土佐藩主山内家から明治維新後に高知城下屈指の豪商・川崎家へと伝来していた可能性がある。