歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 鎌倉
本帖は北魏曇鸞の浄土論註の鎌倉時代版本に、親鸞が八十四歳の建長八年(一二五六)七月に朱・墨の註記を書き入れたものである。装訂は粘葉装、丁子散焦茶の原表紙を装し、墨書外題を有する。料紙は斐紙。版式は半葉六行、一行一七字。本文中には親鸞自筆の朱の送仮名、返点が稠密に付され、墨書註記が間々加えられている。下巻末には自筆で曇鸞の浄土論註撰述の次第を迦才の浄土論の説を引いて略記し、朱筆で親鸞の校註、加点年時を明記している。本書は親鸞晩年の浄土教研学を伝える資料として注目される。
唯信抄〈親鸞筆/〉
親鸞
浄土三経往生文類〈自筆本/(略本)〉
往生要集〈中/〉