香取大禰宜家文書(三百八十一通) かとりおおねぎけもんじょ

歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 安土・桃山 江戸 平安 室町 鎌倉 南北朝

  • 平安~江戸
  • 15巻、7冊
  • 重文指定年月日:19850606
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 個人
  • 国宝・重要文化財(美術品)

 下総国一宮である香取神宮の大禰宜職を世襲した香取家に伝来した古文書で、平安時代後期から江戸時代に至る三百八十一通を存する。香取神宮は関東の名社で、神郡として香取郡を有し、当神宮を氏神とする藤原氏によって寛仁四年(一〇二〇)以降しばしば神封を寄進された。本文書は、かかる大禰宜職相承のあり方や所領構成、および香取神宮の歴史的変遷等を明らかにする多様な文書を含み、特に保元元年(一一五六)にはじまる藤原摂関家の政所発給文書が十四通とまとまっているのは貴重である。また、応保二年(一一六二)六月三日大禰宜実房譲状には律令制の条里坪がみえ、応永六年(一三九九)五月日香取神領検田取帳等は、大禰宜家が全神領を掌握し支配権を確立していく過程を伝えて興味深い。
 このほか、香取太神宮牛王宝印を用いた天正二十年(一五九二)二月十七日行事禰宜等六人衆契状など古文書学的に注目すべき遺品も多く、中世史研究上に価値が高い。

香取大禰宜家文書(三百八十一通)

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