歌舞伎衣裳製作修理 かぶきいしょうせいさくしゅうり

文化財保存技術

  • 選定年月日:20020708
  • 選定保存技術

歌舞伎衣裳は、役柄に応じて形や色、文様などが決まっている。長年にわたり俳優の工夫や観客の好みなどを反映して洗練され、歌舞伎独特の美しさを構成する重要な要素になっている。演目と配役が決まると、俳優と相談しながら衣裳を決める。既存の衣裳から選び出し、俳優の体格に合わせて縫い直す。大幅な修理や新調が必要なときは、染めや刺繍を施した生地をそろえて縫い上げる。公演中は、毎日、着付けやアイロン掛け、汚れ落とし、袖の綴じ直しなどの作業が続く。歌舞伎衣裳は、多種多様な衣裳用生地の製作、衣裳の仕立て、公演中の着付けと必要に応じた修理などによって維持され、歌舞伎を支えている。

歌舞伎衣裳製作修理

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