絹本著色熊野権現影向図 けんぽんちゃくしょくくまのごんげんようごうず

絵画 / 鎌倉

  • 鎌倉 / 1329
  • 1幅
  • 重文指定年月日:19760605
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 檀王法林寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

熊野権現影向図は、熊野三山の信仰が広く流布するのに伴いつくられた異色ある垂迹画【すいじやくが】の一例である。全体の構図はいわゆる山越阿弥陀図に画想を求めたものでしかも奥州名取郡の一老女が熊野権現の託宣により御本地である阿弥陀如来を那智山浜宮で拝したという説話的な内容を図絵した独創的な画面構成が注目される。制作時は円覚寺住持南山士雲(一二五四~一三二五)の著賛から士雲が鎌倉在住の元徳元年(一三三九)と考えられる。

絹本著色熊野権現影向図

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