樵夫蒔絵硯箱 しょうふまきえすずりばこ

工芸品 / 安土・桃山

  • 静岡県
  • 桃山
  • 木製黒漆塗。身は胴にふくらをつけ、蓋は甲盛山形に高く、表下方に沃懸地で山路を表し、粗朶を背負って下る樵夫を鉛、青貝、金金貝摺剥がしで大きく図してある。蓋裏には金平蒔絵で野山、それに早蕨、蒲公英を鉛と螺鈿で表し、筆置と身の底裏には同様山と早蕨とを図してある。硯は当初のもので、水滴は方形素銅をおく。
  • 総高10.2 蓋高7.3 身高3.8 
    蓋縦24.3 横22.9
    身縦23.7 横22.0 (㎝)
  • 1合
  • MOA美術館 静岡県熱海市桃山町26-2
  • 重文指定年月日:19620202
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 世界救世教
  • 国宝・重要文化財(美術品)

本阿弥光悦あるいはその一派作と見られている硯箱で、舟橋蒔絵硯箱と同様に、高く盛り上がった特色ある蓋をもつ。意匠は巧に材料を生かし、摺剥がしに見られる個性的な表現の中にも細密な技法が施されているなど、優れた芸術性がうかがえる作である。

樵夫蒔絵硯箱

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