歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 安土・桃山 江戸 室町 鎌倉 南北朝
中世に播磨の有力武士として活躍した越前島津家の文書で、鎌倉時代から江戸時代に至る六十通を含む。特に南北朝から室町時代にかけての綸旨、足利尊氏文書、赤松円心文書、一揆契状等は、地頭領主が国人領主へと発展する姿を伝え、中世播磨に関する動向を明らかにしている。本文書は、この越前島津家が江戸時代元文二年(一七三七)に重富島津家として再興された時に、家重代の文書として島津本家から譲与されたもので、一旦断絶した家の興亡を伝えた文書の遺例としても貴重である。