歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 安土・桃山 室町 鎌倉 南北朝
観心寺は、弘仁年間空海の再建と伝える名刹で、南北朝時代には南朝との関係が深いことで知られている。同寺に伝来した文書は、南朝方として活躍した楠木氏を中心としたもの十巻、河内国の守護畠山氏関係の文書十二巻のほかは、ほとんど一通ごとのまくりの状態である。鎌倉時代の文書は売券・寄進状など寺領に関するものが多く、南北朝時代の文書は百二十六通をかぞえ、当時の南朝の動向を伝える根本史料である。また、評定事書や掟書類は寺院の内部構造を知る上で興味深い。