法相宗曼荼羅 ほっそうまんだら

絵画 / 鎌倉

  • 日本
  • 鎌倉時代
  • 絹本着色
  • 縦109.6㎝ 横55.5㎝
  • 一幅
  • 東京都港区南青山6-5-1
  • 根津美術館
  • 重要文化財

法相宗の諸師を系統的に図示した法相宗曼荼羅は、南都(奈良)の興福寺、薬師寺、法隆寺に伝存する。多くの作例が弥勒(みろく)菩薩を本尊とするのに対し、本図は釈尊を本尊とすることに特色がある。釈迦の右下に教主弥勒菩薩を表し、左右に無着(むちゃく)・世親(せしん)の兄弟をはじめとするインドの五祖師、その下方に中国の四祖師、さらに日本の三祖師である玄肪(げんぼう)・善珠(ぜんじゅ)・真興(しんごう)を配す。尊像や高僧にみられる穏やかな表現は、鎌倉時代後期の南都仏画の作風である。

法相宗曼荼羅 ほっそうまんだら
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