工芸品 / 平安
- 福岡県
-
平安
- 桧製。甲盛りをつけた入角形合口造りの箱で錫置口を付す。蓋上には同じく小形の鏡笥を作りつける。全面黒漆塗、表は粗い平塵地で、宝相華平文の痕がある。台は木製入角形で鷺脚四脚を付す。甲板上は櫛笥の形に浅く刳っている。黒漆塗り、粗い平塵地に宝相華文の錫平文を施す。縁の四隅に金銅宝相華文の出八双金具を打ち、総角付の丸鐶を打つ。総欠失、脚先には金銅花先形素文の沓金物を打つ。
- 櫛笥 方25.5 高26.2
鏡笥 方16.7 高5.2
台 方34.3 高2.7 (㎝)
- 1合
- 福岡市美術館 福岡県中央区大濠公園1-6
- 重文指定年月日:19700525
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 福岡市
- 国宝・重要文化財(美術品)
蓋上に小形の鏡笥を作りつけた入角【いりずみ】形の箱で、表面に宝相華平文の痕がみられ、優雅な鷺足の台をつけている。もと奈良の春日大社の神宝として伝来したもので、平安時代の調度品として貴重なものであり、形態・技法など当代の趣向をよく示している。