法隆寺領播磨国鵤庄絵図〈嘉暦四年卯月日/〉 ほうりゅうじりょうはりまのくにいかるがのしょうえず

歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 鎌倉

  • 鎌倉 / 1329
  • 1鋪
  • 重文指定年月日:19770611
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 法隆寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

播磨国揖保郡の法隆寺領鵤庄絵図で、北を上とし料紙のほぼ全面に條坊の坪を墨線で示し、山や川は緑青、群青、用水路は朱線、庄内の主要な斑鳩寺・太子堂以下の社寺は朱または墨で略画し、〓示石は墨点をもって十二ヶ所に表示する。絵図の両端には「嘉暦四年卯月日」のこの絵図の成立年代と、鵤庄が東西三ヶ條、三六一町よりなっていたことを示す墨書があり、各坪には田地の領有関係を示す墨書が詳細に記入され、「建治元年御実検目録」による同庄の領有関係を具体的に伝えている。鵤庄は建久年間一時幕府に没収され、嘉暦四年三月に至って法隆寺に返付されるが、絵図が作られたのはその翌月のことである。本図は鎌倉時代の庄園絵図の遺例として、且つ播磨国條里研究上に重要な史料である。附の絵図案は至徳三年五月鵤庄の庄家のために書写されたものである。

法隆寺領播磨国鵤庄絵図〈嘉暦四年卯月日/〉

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