S46-5-125大野城跡.txt: 従来の指定地は土壘の一部、石垣・礎石のある建物跡、門跡の部分だけであり、大野城全体としてはいわば「点」の指定にとどまっていた。しかし、周知のように大野城は椽(基肄)城(未指定)、水城(指定)とともに特別史跡太宰府に密接する一括的な歴史的意義を有し、しかも最近の調査によって新しく数回の建物跡の礎石が発見されたばかりでなく、従来未確認であった頂上部尾根線の土壘が全域にわたって確認され、大野城の朝鮮山城としての偉容が全体的に把握できる見通しがついたので、大野城関係諸遺構および四王寺跡関係諸遺構を含む大野山(四王寺山)全体を保存するという基本方針に立った上で、とりあえず大野町・宇美町にかかる大野山全域を指定することになったものである。