工芸品 / 平安
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平安
- 方形入角深覆蓋造。そく(土塞)地と思われる素地。蓋と身の口縁に紐を廻らし、銀沃懸地を施す。蓋と身の外面は、濃い平塵地に瑞鳥と宝相華を金銀の研出蒔絵にて表し、蓋の内側には淡い平塵地に花文を同じく金銀の蒔絵にて散らす。彩色板絵の四天王像の四枚を付す。
- 縦横20.6 高15.4 (㎝)
- 1合
- 重文指定年月日:18990801
国宝指定年月日:19540320
登録年月日:
- 仁和寺
- 国宝・重要文化財(美術品)
内に如意宝珠を納めた箱で、宝珠を護る板絵の四天王像が共に伝わる。寛平天皇所持の寺伝があるが。奈良時代に流行した文様構成やそく(土塞)の技法を踏襲しているなど、寺伝にいう平安前期を首肯しうる数少ない蒔絵の優品の一つである。