絵画 / 平安
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平安
- 1巻
- 重文指定年月日:19800606
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 聖徳寺
- 国宝・重要文化財(美術品)
過去現在絵因果経については、天平時代の古因果経と、鎌倉時代の新因果経が名高いが、本巻は八紙の残巻とは言え、平安時代末期の作で、しかも白描という稀少な遺例である。内容は納妃の後、太子の出家の志を抑えんため、父の白浄王が、憂陀夷や伎女をもって歓楽せしめるところから、四門出遊によって四苦を知り、浄居天の導きによって出家の功徳を会得するまでが含まれている。なお、本図の伝来に関しては、同じ名古屋市内の七寺一切経より出たものとされる。