紙本金地墨画淡彩紅白梅図〈与謝蕪村筆/襖貼付〉

絵画 / 江戸

  • 与謝蕪村
  • 江戸
  • 4面
  • 重文指定年月日:19830606
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 公益財団法人角屋保存会
  • 国宝・重要文化財(美術品)

本図のうち襖貼付は京都島原の角屋【すみや】(建造物重文)の梅之間を飾る絵で、四曲屏風ももとはこれと一連の襖絵であったと思われる。紙継と引手跡から、襖、屏風ともそれぞれ幅約九二センチの襖三面ずつを改装したものとみられる。これら六面の襖絵の当初の位置、改装の時期は不明であるが、梅之間は天明七年(一七八七)に増築され、その際蕪村(一七一六-一七八三)の襖絵も他所より転用されて現在に至っていると考えるのが妥当であろう。柔軟な墨法を基調に鋭い筆触もまじえながら梅樹の姿を力強く描き出した本図は、日本の南画における墨梅図の代表的な一作ということができよう。また金地を用いている点、蕪村画中にあってきわめて稀少な遺例でもある。

紙本金地墨画淡彩紅白梅図〈与謝蕪村筆/襖貼付〉

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