歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 室町
本紙、礼紙に亙り、稠密に散し書きされた女房奉書で、御書風よりみて後柏原天皇の宸翰御消息と認められ、永正四~六年(一五〇七~〇九)頃、神祇伯忠富王の継嗣左少将白川雅業に充てられたものである。内容は、天皇が雅業の出家遁世の志を戒め、神祇伯家を継承し、朝廷のため、また老親のため奉公すべき旨をさとされたもので、中世神祇史上に重要な宸翰である。なお、所蔵者の花岳寺は吉良家の旧菩提寺で、本消息は吉良義冬の寄進と伝えている。
伯家記録
後光厳天皇宸翰書状〈文和三年十二月十四日/〉
後光厳天皇
三首和歌懐紙
白川雅業王