山水人物彫竹筆立 さんすいじんぶつぼりたけふでたて

彫刻 / 

  • 中国・明時代
  • 竹製
  • 高さ15.0cm 口径12.0cm 底径12.1cm
  • 1基
  • 佐賀県佐賀市松原2丁目5-22
  • 公益財団法人鍋島報效会

筆の穂先を上にして立てておく用具。木・玉・石などを用いるが、とくに竹材を用いたものは「雕竹筆筒」と呼ばれ、明時代の万暦期頃に全盛期を迎えた。本作は竹の一節を筆筒にしたもので、口縁部と基台に紫檀をとりつける。高浮き彫りや透かし彫りを駆使し、松樹が生い茂り大岩が林立する山奥で、五人の文人と三人の唐子が碁盤を囲み、巻子を広げるさまを立体的に彫りあらわす。10代佐賀藩主鍋島直正が弘化3年(1846)、佐賀城下郊外に設けた別邸の神野御茶屋で用いた御道具のひとつ。

山水人物彫竹筆立 さんすいじんぶつぼりたけふでたて

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