砂張銅鑼 さはりどら

工芸技術 金工 / 昭和以降

  • 三代魚住為楽  (1937~)
  • さんだい うおずみいらく
  • 平成17 / 2005
  • 銅鑼
  • 1面
  • 文化庁分室(東京都台東区上野公園13-9)
  • 国(文化庁)

 均整のとれた美しい姿の銅鑼である。銅鑼は面径が大きいほど低い音に、小さいほど高い音になる。この大きさの銅鑼は主に、茶会の席入りの際に鳴らされるもので、落ち着いたまろやかな音色を持つ。
 古代より音響具の素材として用いられてきた砂張(銅30パーセント、錫100パーセントの合金)を用い、?型鋳造で造形したあと、焼き入れと鈍しを施し、金鎚等で叩き締めて形と音色を整えて仕上げた。これらの工程を経て完成した銅鑼の厚さは、部分によって違うが、1~3ミリ内外である。渋みのある黒褐色は、漆を焼き付けたもの。
 平成15年度文化庁工芸技術記録映画「銅鑼‐三代魚住為楽のわざ‐」の対象作品である。

砂張銅鑼 さはりどら
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