この芸能は、高知県高岡郡仁淀村の秋葉神社の祭のおり(旧一月十六日から十八日)に行なわれる練り行列の群行芸の一種で、神輿の渡御還幸に供奉するものである。
行列は先祓面を先頭に幟・台笠・立笠・囃子・柳・鳥毛・踊子・後祓面に道化などらを連ねたもので、道中でも鳥毛を投げ合ったり、サイハライの棒踊や太刀踊などをも示す。
練り組の組織は、秋葉神社の氏子である沢渡・別枝・霧の窪の三部落の人々で構成され、各組はそれぞれ「油売り」と称する道化役をもって道中を賑やかにする演出法をもっている。
祭礼の練り行列の芸能としては地方的特色の著しいものである。