堅手茶碗(長崎) かたでちゃわん(ながさき)

工芸品

  • 東京都
  • 李朝
  • 素地はわずかに鉄分を含んだ灰白色の磁胎。これに透明性の白釉が豊かにかかり、腰以下は露胎である。堅く焼き締まって露胎の部分は赤褐色に焦げた、厚く重い作りの茶碗である。器形は縁が端反りとなり、これがおもしろくひずみ、腰のふくらみ、高台の特に優れた茶碗となっている。広い見込みに、大きな目三つ、見込及び縁に樋二本がある。
  • 高7.6 口径13.2 高台径5.8 (㎝)
  • 1口
  • 東京都港区南青山6-5-1
  • 重文指定年月日:19531114
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 公益財団法人根津美術館
  • 国宝・重要文化財(美術品)

素地の堅い、今日でいう磁器を古来茶人は堅手とよんでいる。口部が楕円形にひずみ、全面にかかった白釉が青味かかったもので、堅手茶碗の優品である。
もとは、医師の長崎久太夫が所持していたため、小堀遠州が「長崎」と銘をつけて愛蔵していたが、これを大徳寺狐篷庵に寄進した。後に、松平不昧が譲り受けて愛用し、雲州松平家に伝わった。不昧公が愛用した堅手のうちでも有名なもので、中興名物とされている。

堅手茶碗(長崎) かたでちゃわん(ながさき)

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