歴史資料/書跡・典籍/古文書 文書・書籍 / 江戸
10代佐賀藩主鍋島直正が安政7年(1860)に江戸から側近の徳永傳之助に宛てた直筆の書簡。来月の参勤交代で初めて蒸気船電流丸を用いるという。電流丸購入から一年数ヵ月が経ち、濫りな乗船もあると聞こえてくるため乗組規則の制定を指示している。また軍港としての活用を考えていた天草(肥後国)の入手話がうまく進み「九割は手に入ったようなものだ」と伝えているが、本書簡を認めた約半月後に協力的だった井伊直弼が桜田門外の変で暗殺され幻となった。扇面に松竹梅を表す封筒は金花堂のもの。
全2枚中 2枚表示
徳永傳之助宛て鍋島直正書簡
鍋島直正
斉正公蘭船ゲデー号訪問図
鍋島直正一行書
10代佐賀藩主鍋島直正