吾妻鏡(北条本) あずまかがみ

その他の美術  / 室町 安土・桃山 江戸 / 関東

  • 東京都
  • 室町~江戸
  • 51冊
  • 東京都千代田区北の丸公園3-2
  • 重文指定年月日:19930120
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 独立行政法人国立公文書館
  • 国宝・重要文化財(美術品)

 『吾妻鏡』は、治承四年(一一八〇)四月の源頼政の挙兵から、文永三年(一二六六)七月、前将軍宗尊親王の帰洛までの鎌倉幕府の事績を編年体にしるした史書である。その成立については、源家三代とそれ以降を分けて考えるなど、欠失部分を含めて見解が分かれるが、成立の下限は鎌倉時代後期を降るものではない。
 本書は世に「北条本」と称し、『〈新訂/増補〉國史大系』の底本となった本で、鎌倉時代史研究上の基本史料として知られている。いわゆる「北条本」とは、もと小田原北条氏に伝わった金沢文庫本系の写本で、天正十八年(一五九〇)小田原和議交渉の礼として北条氏直から黒田如水に贈られたものを、慶長九年(一六〇四)三月、如水の遺品として長政から徳川秀忠に献上された本である。本書は家康が翌慶長十年にこれを底本に伏見版『吾妻鏡』を印行せしめたことにより、近世版本の祖本となった。
 体裁は袋綴冊子(朝鮮装)で、後補の茶表紙に外題簽を装している。料紙は黄蘗染楮紙に左右単辺、縦界の鳥絲欄を施し、版心部分に題名、巻次、丁数を記す。本文は半葉九行、一行十七字、注は小字双行に書写し、第一巻巻首の目録部分には全五十二巻の標目を掲げ、帝王系図、執権系図、関東将軍次第、同系図、関東執権次第、同系図以下北条九代記の記事を抄出し、本文は巻四十五を除く五十一冊を存する。各冊とも巻頭に年紀を掲げ、年月日ごとに行を改めるが、本文は必ずしも一筆ではなく、同一冊中に補写部分を交えるなど集成の過程を伝えている。しかしその大部分は室町時代後期の筆と認められ、うち九冊は江戸時代前期の写本である。
 『吾妻鏡』…

吾妻鏡(北条本)

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