花・果実 はな・かじつ

  • 三岸節子  (1905-1999)
  • みぎし・せつこ
  • 昭和7 / 1932
  • 油彩・キャンバス
  • 90.0×72.0cm
  • 一宮市三岸節子記念美術館

画面左下に署名:Setuko?
裏面に出品票貼付
独立美術協会第2回展(1932)
春陽会から離れて、夫好太郎が創立会員として参加していた独立美術協会に移って初めて出品、入選した作品である。ベルベットを思わせる赤い布を背景に、黄色のテーブルの上に置かれたリンゴや花瓶、垂れ下がった深緑の布が、力強いタッチで描かれている。濃厚な色使いと力強い筆触には、独立展によく見られるフォーヴィズム(野獣派)風の表現が見られる。独立展では早くから認められたにもかかわらず、当時女性が会員になることは非常に困難なことであった。1934(昭和9)年には独立展に出品する女性画家11人で女艸会を結成し、発表の機会を増やすなどの活躍もしている。

花・果実 はな・かじつ
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