風景 ふうけい

  • 三岸節子  (1905~1999)
  • みぎしせつこ
  • 油彩・キャンバス
  • 24.5×33.5cm
  • 1点
  • 画面左上に署名:s.yoshida 裏面に紙片貼付 48○(不明)
  • 一宮市三岸節子記念美術館

草土社風の素朴な表現の作品である。崖を背景にわらぶき屋根の民家を描く構図は、好太郎の初期の風景画にも見られる。当時、画学生がよく写生に通ったといわれる我孫子に好太郎とともに写生に行って描いたものではないかと思われる。節子は、1925(大正14)年の春陽会第3回展に<風景>という作品を出品しているが、雑誌のモノクロの図版(「アトリエ」1925年4月)によれば、塀の向こうに民家と木が描かれた作品であり、やはり好太郎の<狐塚風景>などと構図的に共通するものが見られる。

風景 ふうけい
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