歴史資料/書跡・典籍/古文書 文書・書籍 / 安土・桃山 江戸
佐賀藩の上級家臣団のうち親類格に位置する神代家に伝来した文書群。神代家はもと筑後高良山麓の神代に住して神代氏を称し、戦国時代初期に肥前山内に移った。神代勝利の代には山内一帯に勢力を張り、平野部の実力者龍造寺隆信に抵抗し度々合戦した。後に龍造寺氏に服属し、次いで鍋島氏の臣下となった。江戸時代には知行地を佐賀郡川久保や小城郡芦刈に移され(知行高1万石)、鍋島本家と度々養子縁組みをするなど、かかわりの深い家であった。文書は中世から近世期の幅広い史料群で全260点からなり、江戸後期に神代家から藩に提出されたと考えられる。その内容は大きく中世・家・島原の乱・戦功・由緒・支配・法・役職・長崎警備・その他の10項目に分類される。