梨子地九曜紋散松橘山水蒔絵手箱
なしじくようもんちらしさんすいまきえてばこ
工芸品 漆工 / 江戸
-
江戸時代中期 / 18世紀
- 木製 漆塗 蒔絵 方形 甲盛 合口造 二側面に紐金具
- 竪25.5cm 横19.8cm 高さ18cm
- 1合
- 佐賀県佐賀市松原2丁目5-22
- 公益財団法人鍋島報效会
内部に懸子を納めた梨子地の手箱。全体に池と築山を巡らせ、築山の頂部には松と橘を描き、蓋表には雉と庭木、側面にはホトトギスや野草などをあらわす。文様の空間には九曜紋を散らしている。みかんの一種である橘は、理想郷である常世の国に生える不老不死の果物として尊ばれ、松と組み合わせて長寿をあらわす吉祥模様とされる。この手箱は所用者不明ながら、九曜紋を用いる大名家の婚礼調度と考えられる。
全6枚中 6枚表示